【感想】「ミッドナイトシンドローム」の感想【ネタバレ有】

2024/04/29

ゲーム感想

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 高校生×ホラーのフリーRPG

2024年4月に公開された、RPGツクール製のフリーゲーム。日本の田舎における怪奇を描いている本作は、タイトルからもわかるように「トワイライトシンドローム」の影響を強く受けているようです。その辺りの作品群が大好きな筆者としては垂涎モノで、公開を待ちわびていました。

※軽いネタバレを含みます

怪異に挑む女子高生

本作では上記のとおり、田舎の女子高生三人組が様々な怪異を調査していきます。この三人の関係性はどことなく「トワイライトシンドローム」の三人娘を思い出すようで、なんだか懐かしい感じ。

「こっくりさん」からはじまり「謎の神社」「夏祭り」「自殺した少女の霊」などの定番怪異ネタをベースに、女子高生三人が巻き込まれていくことに。ボリューム的には3~4時間程度で、怪異の謎と少女たちの青春が描かれている点は非常に良いですね。

主役三人のキャラ立ちや描写もエンタメ的で面白く、立ち絵やスチルなどのイラストも本当に丁寧な印象です。ジュブナイルホラーではこの辺りの人物描写次第でかなり印象が変わるのですが、本作はかなり取っつきやすいですね。

調査パートと探索パート

シナリオ各章は「怪異調査パート」と「怪異探索パート」に分かれています。「夕闇通り探検隊」のパートを明確に分けたような感じですね。章立てされている分、夕闇通りと比べフラグ管理は不要で優しいです。(というか夕闇通りが難しい)

調査パートでは学校内を探索し怪異の噂を入手。その際、怪異とは直接関係ない噂を入手できたり、後々の伏線的な小話もあったりして、調査自体を楽しめます。

探索パートでは、実際に怪異に巻き込まれて脱出を図るのが主となります。基本的には選択肢で分岐がありますが、結構意図が分かりやすいので安心でした。時折挿入される恐怖演出も、作風のテイストと合っていて良き。

少女たちの結末

本作はマルチエンディングで、3種類の結末があります。一度クリアした後、丁寧に分岐方法の案内まであるので、回収は簡単かと思います。

エンドによってはそれまでの雰囲気から逸脱気味の重い話もあり、それもまた強い印象を受けることになります。このあたりの描き方は「トワイライトシンドローム」の影響もあるのかもしれません。その分、ハッピーエンドはとても大団円に思えます。……けど、エンド名的にはあれは正規ではないんですかね……。

まとめ

「トワイライトシンドローム」や「夕闇通り探検隊」へのリスペクトが感じられる、非常に楽しめる作品でした。フリーゲームですので、その辺りの作品群が好きな方はぜひプレイをおススメします。

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