【感想】「レイジングループ」の感想【ネタバレ有】

2024/01/14

ゲーム感想

t f B! P L

 「人狼」をミステリゲーム化した作品

2015年に発売され、様々なハードへ移植された本作。今更ながら、感想を書いておこうかと思います。


「人狼」の落とし込み

山奥にある集落がクローズドサークルとなり、閉じ込められた村人+来訪者が人狼ゲームで生き残りを掛けて争う……というもの。本作の最大の特徴としては、「人狼ゲーム」をゲームシナリオに落とし込んだ点でしょう。

「人狼」に新しい解釈を加えつつ、地方伝承に落とし込んでシナリオ化しているのはお見事。外部からの来訪者である主人公の目線から、徐々に伝承の謎が解き明かされていくあたりの構成はとても素晴らしいですね。

シナリオ構成

シナリオは大きく4部(4ルート)構成。各ルートによりヒロインが異なるというギャルゲ感もありながら、強制的に参加させられる人狼ゲームに立ち向かいつつ解決方法を模索していくことになります。

ルート順番は固定ですがシナリオの起伏が上手く、特に中盤(2~3ルート目)はかなり面白い展開が続きます。伝承の謎、各キャラの思惑、主人公の選択など、カタルシスと絶望の上下の流れがとても良く、どんどん読み進めることができます。

……個人的には、最終ルートは落としどころや諸々がちょっと微妙な部分もありましたが。まぁ大団円としてまとまっていたのでよいのですけど。

特徴的なキャラクター

人狼ゲームということで、本作はキャラクター数が多め。最大15人以上で人狼会議をすることになりますし、それ以外の登場人物も合わせると20人ほど。ですがかなり強めにキャラクター付けがされているので、割と覚えるのも簡単です。

しいていえば、各ルートごとにキャラの立ち位置(人狼か・人間か)が異なるので、ちょっと行動の一貫性などを意識するのは難しいかもしれません。

まとめ

発売から少し時間が経ったこともあり、結構低価格で遊ぶことができます。ストレートにプレイすると20時間(フルボイス聞くと35時間)くらいで遊びごたえもありますね。

気になる部分も多少あるものの、ミステリーノベルが好きな方にはとてもおすすめです。

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