角川ゲームスの島根舞台アドベンチャー、第二弾
島根県を舞台としたミステリーアドベンチャー、「ルートフィルム」。同コンセプト第一弾の「ルートレター」がかなりアレな出来栄えだったので本作も期待(心配)されていましたが、前作の反省からか内容はかなり王道アドベンチャーとなっていました。
※ネタバレを含むのでご注意ください
伏線回収が気持ちいいシナリオ
本作は2人の主人公の視点で章立てされており、最終的にひとつの結末へと向かいます。詳細は記載しませんが、本作のポイントはまさにこのシナリオ構成。
各話の中でお話は完結しつつも、大きな流れが最終話に向けて進められていく……という構成は本当に見事。各話の長さもちょうどよく、非常に練られた作りになっているのが伺えます。
シナリオの整合性のため多少強引なところ、もう少し語ってほしかったポイントなどはあるものの、ミステリーアドベンチャーゲームの王道的なシナリオを楽しむことができました。
好感の持てるキャラクター
本作の登場キャラクターは(前作と違い)非常に好感触。主人公・八雲と曲は見ていて飽きない名コンビですし、一葉や金手などのサブキャラクターも良い味を出しています。他のスポットキャラも「ゲームらしい」人物が多く、物語を読み進める楽しさが深まります。
ただ、キャラクターが良い分、本作の結末は少ししんみりするものがあります。色々な観点で結構ビターな終わり方となるので、その点は好みが分かれるかもしれません。
島根旅行のきっかけに
前作「ルートレター」と同様、本作は島根県の実在箇所を舞台としています。「ルートレター」と同じく松江が中心ではあるものの、美保関や黄泉比良坂、津和野や石見など、島根県中の観光スポットが描かれます。
せっかく実在の場所を舞台にしているわけですし、色々な場所を描いてくれるのは非常に楽しくて助かります。現地に遊びに行くきっかけにもなりますので、このような作品がもっと多く作られて欲しいところです。
まとめ
かなり正統派なミステリーアドベンチャーな本作。背景やキャラクターもイラスト調となり、かなりプレイしやすいゲームかと思います。
なお、2023年時点で本作はPS4/Switchでプレイ可能。ルートレターもPC(Steam)対応したことですし、本作もSteamで出てくれれば更にプレイ環境も広がりますね。
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