【感想】ダーリン・イン・ザ・フランキス 考察1

2018/02/12

ダーリン・イン・ザ・フランキス

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 考察1回目(~6話)

©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会

序盤戦が終わったところで、今までのまとめと考察を備忘録も兼ねて。

作品のテーマとモチーフ

性染色体XXとXY

この作品で強調されていることとして、生物学的な遺伝子、あるいは生殖関連が挙げられます。

タイトルロゴや各種場面で出てくるXX、あるいはXYについては、性染色体(男性:XY、女性:XX)を表しています。コドモたちの制服の胸元にも、女性はX、男性はYのデザインがされています。

XXに関しては、これもひとつのテーマである「キス」の暗喩とのダブルミーニングのようにも思えますが。

コドモとオトナ

もうひとつ、重要なポイントとなるのが、フランクスに搭乗するために育てられたコドモたち「パラサイト」とオトナの関係性。

パラサイトたちは明らかに特別な環境で育てられており、半ば(本人たちに自覚はないにせよ)実験動物かのように扱われているように見えます。もちろんある程度の衣食住や自由は確保されているとはいえ、搭乗できなくなったパラサイトの行方は誰も知らないあたり、大きな闇が存在しているように思えます。

フランクスの名前設定

コドモたちのコード

コドモたちは原則コードナンバーで呼ばれています。5話で26プランテーションの人々が話していたとおり、あだ名で呼び合っている26部隊が特殊なんだとか。

ここで一度、13部隊のコドモたちについてコードナンバーを確認します。

コードあだ名フランクス
016ヒロ
ストレリチア
002ゼロツー
056ゴロー
デルフィニウム
015イチゴ
666ゾロメ
アルジェンティア
390ミク
214フトシ
ジェニスタ
556ココロ
326ミツル
クロロフィッツ
196イクノ
703ナオミ-

このコードに対して、ヒロがあだ名を付けていたのですね。それがいつ頃の話なのかはわかりませんが、ヒロとイチゴ、ゴローは同じ出身らしいので、この13部隊が集まった後も続けていたのではないでしょうか。

フランクスの名前とパラサイト

さて、一方でフランクスは、実在する花の名前、しかも「鳥の名前が付く」花名から取られています。

第1話冒頭からヒロは自分自身(あるいは広義で見ればコドモたちのことかも)を鳥や翼に例えて語っていましたので、「鳥、翼」というのはメインテーマに大きく関わることのようです。公式ページのメインイメージにも使われていますし。

また、パラサイト(搭乗者のコドモたち)のことを、男性をステイメン(雄しべ)、女性をピスティル(雌しべ)と呼んでいることからも、植物が暗喩になっていることが伺えます。

誕生花とピスティルのコード

さて、フランクスの名称についてですが、花には誕生花というものがあります(ひとつの花に対して複数日)。そこで、各フランクスが名前を取っている花の誕生花と搭乗者のコードを見てみましょう。

フランクス花名(和名)当てはまる誕生花日コード搭乗者
ストレリチア
ストレリチア
12/6?
016ヒロ
極楽鳥花002ゼロツー
デルフィニウム
ディルフィニウム
10/5
056ゴロー
大飛燕草015イチゴ
アルジェンティア
ケイトウ
9/3
666ゾロメ
鶏頭390ミク
ジェニスタ
エニシダ
214フトシ
金雀枝556ココロ
クロロフィッツ
オリヅルラン
9/16
326ミツル
折鶴蘭196イクノ

ジェニスタ(ココロ)だけは微妙ですが、他のメンバーは見事に女性側のコードと誕生花日付が一致します。あ、ストレリチアもヒロとセットなので微妙ですけど。

ひとつの花に対して誕生花日付は複数あるのですが、ジェニスタはどうもココロと当てはまりません。まあ、日付で556なんて大きい数字は出ないので、何らかの変換をする必要があるのかもしれません。案外「4/14→4×14=56」とかだったり。これだとゴローの方が当てはまりますけど。

むしろ、ジェニスタの誕生花日付に「3/26」があるので、実はミツルくんは女の子で真のジェニスタ・ピスティルだったのだ! ……は、ダメですよね。

ゼロツー(ストレリチア)についても、「2」という数字だけで日付を表すのは無理だなぁと思っていたら、いい感じにヒロのナンバーとセットになっているものがありました。この偶然こそも「見つけた、僕のダーリン」なのかもしれません。

プランテーションの名前設定

人々が生活するプランテーションも、花の名前から取られています。今のところ判明しているのはヒロたち13部隊が所属する「13プランテーション:セラスス」、5話で登場した「26プランテーション:クリサンセマム」。

「セラスス」はサクラ属のことを指し、「クリサンセマム」はキク科の一種とのことのようです。

ちなみに、先程と同じく誕生花を調べると、サクラは「4/9」、クリサンセマムは「4/22」とあります。両者とも、足し算すると「13」と「26」でプランテーション番号と一致。果たしてこれは偶然か、それとも意図されたものなのか。もう少し他のプランテーションが登場すれば明確になりそうなのですが。

叫竜の種別

作中で登場する叫竜にも種別があることが、作中の会話から明らかになっています。現状で判明しているのは、小型の「コンラッド級」、大きな「モホロビチッチ級」、そして巨大な「グーテンベルク級」。

これらは地学用語であり、地球内部の地層境界面の名称から付けられています。ということは、グーテンベルク面よりも深い「レーマン面」から「レーマン級」というタイプも登場が予想されます。

コドモたちの設定

ヒロとイチゴ

ヒロとイチゴの関係性についても、様々な考察が行われてるようです。兄妹(双子)じゃないか、とか。

これに関してはなんともという感じですが、たしかにそんな描写もあるような気はします。ふたりとも高い能力、幼い頃から一緒、ナンバーが隣、ゼロツーのイチゴに対する反応、イチゴとキスしても何も感じないヒロ、など。

イチゴのヒロに対する感情が何なのか、それが明かされるのはいつになるのやら。

ナインズ

4話冒頭で、「ナインズ」という集団の話が出てきます。これはおそらくオープニングで一瞬映る8人のコドモたちで、6話ラストに登場した面々だと予測されます。

また、その少年が「9'α(ナインアルファ)」というクレジット表記だったこと、ゼロツー(ではないのかも)のことを「ナインイオタ(=9'ι、ナインズの9番目)」と読んでいたことから、「ナインズ」とは「ナインアルファ(ナインズの1番目)」から「ナインイオタ(ナインズの9番目)」までの9人で構成されている、と思われます。ちょうどオープニングに登場しているのも8人でしたから、それにゼロツーを加えて9人。

ただ、そう仮定すると、彼らのコードは何なのかという疑問が。もしかするとコード001~009なのかとも思えますが、ナインイオタがゼロツー(002)のことを指しているのならば、彼女は9番目のナインズ。このナインズ呼称とコードに直接的な関係はないのか、それとも何らか別のネーミングなのか。あるいはゼロツーはナインズとは関係なく、ナインイオタは別の誰か(ヒロ?)なのか。

まとめ

とりあえず出ている情報をまとめてみました。まあまだまだパパの存在や叫竜、ゼロツーの正体など、不明な点は多いのですが。

ようやく序盤が終わったところなので、今後のことはこれからまた。

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