【感想】ダーリン・イン・ザ・フランキス 10話

2018/03/18

ダーリン・イン・ザ・フランキス

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 10話「永遠の街」

©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会

 今回も一話完結。ゾロメが都市の謎に迫る、設定の真相へ近づくお話。

10話感想(1)

13部隊の快進撃

オトナたちも認めるほどの、13部隊快進撃。他の小隊と違いフランクスの個性があることが良い方向に影響しているようです。

そんな13部隊は、ゼロツーをグランクレパスへと送り届ける役割があるのだとか。「グランクレパス」は7話にて出てきたワードですが、詳細は不明。容易に近づくことのできない場所であることは間違いなさそうです。

勲章授与式、都市の内部へ

活躍を認められ、都市内で勲章を授与される13部隊。

オトナたちに認められるということが大きなモチベーションとなっているコドモたちにとっては、確かにこのようばイベントは良い影響となるのでしょう。

ただ、コドモたちは幼少期からそう思い込むように育てられている、という感じは否めませんけれど。

あ、あとゼロツーが元ナインズってのもさらっと言っていましたね。

活気のない街

楽しみにしていた街は全く活気がなく、確かにゼロツーの言うように「死んだような街」にみえます。

ある程度の人口はいるのだと思われますが、ここまで活気がない=人がいないのは何かしらの理由があるのでしょう。

10話感想(2)

ゾロメとオトナ

街で迷い込み、女性のオトナに保護されたゾロメ。ここでの会話は、世界観設定に大きく迫るものでした。

まず、オトナたちとコドモたちでは体の構造からして大きく違うということ。これはもうそのまま、「コドモが成長しいつかはオトナになる」ということではないのでしょう。これまでも、そして今回でもゾロメが語っていた「いつかオトナになって都市に住む」という夢は、どうやら叶わないのかもしれません。

オトナの生活

自由に生きている、と語っているオトナの女性。形式上パートナーはいるものの、会話すら全くない状態。他者とのコミュニケーションや生殖活動を前時代的な不便なもの、と断言する彼女もまた、コドモたちとは全く異なる価値観を持っているようです。

また、カプセルに入り「幸福を摂取」する彼女のパートナー。もはやオトナたちの生活には他人や社会性は必要なく、用意された生活や幸福を消費していくことを「自由」と認識しているのか。

SF世界のような

ということで、まるで古典的SFのディストピアのような生活が垣間見えたオトナたちの暮らし。自動化した管理社会の果ての世界、というか。

仮想的な幸福というと、近年の作品でも「マトリックス」や「攻殻機動隊」などでもお馴染みですね。または、人類がオトナとコドモに分かれてしまったという意味では、「タイムマシン」のエロイとモーロックに親しいものも感じます。あれは貴族階級と労働者階級を皮肉ったものでしたが、それにも似ているような。

細菌保持者

コドモたちが細菌保持者と呼ばれ、消毒まで入念にされていました。そういえばコドモたちはずっと「パラサイト」と呼ばれていました。

「ピスティル」「ステイメン」は雌しべと雄しべの意味なので、花の名前を冠しているフランクスの用語としては自然です。では、「パラサイト」とは?

単純に捉えるなら、何かの細菌が寄生している、という意味なのでしょう。都市を守る=フランクスに搭乗するためには細菌保持者である必要があり、そのためにコドモたちを育てている、とか。

そうするとコドモたちはパラサイトとして必要だから作られ育てられている存在であり、ステイメンに搭乗できなくなった時点で価値のない存在となる、と。この辺りは序盤から暗に示されていましたが、どこで正確なところが明かされるのでしょうか。……綾波工場みたいなのがあるのかなぁ。

まとめ

徐々に世界の真実が明かされつつありますが、まだ10話。グランクレパスの話も出ましたし、そろそろ話が動き出すのかもしれません。

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