【感想】ダーリン・イン・ザ・フランキス 13話

2018/04/08

ダーリン・イン・ザ・フランキス

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 13話「まものと王子様」

©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会

ヒロとゼロツーの過去話となる13話。いよいよもってふたりの物語が動き始めたような気がします。

13話感想(1)

幼少期のゼロツー

生まれたときからガーデン内で育てられていたというゼロツー。出生の謎は残りますが、他のコドモたちと異なるのは明らか。博士の言動からも、狙って作られたというよりは何らかの偶然の産物なのかもしれません。

そんな彼女を世話していたという「彼女」。母親の代わりだったのかもしれないというその彼女は、果たして何者なのか。また、まさにゼロツーの状況と一致するかのような絵本「まものと王子様」をゼロツーに与えたのは、どのような意思があってのことなのか。このあたりは後半戦に持ち越しのようです。

幼少期のヒロ

ナンバーが若いほど素質があるということですが、10番台ナンバーの中でも優秀だったというヒロ。成績だけでなくその性格もあり、周囲からは頼られる存在だったようです。このあたりは今までもイチゴやゴロー、ミツルの回想でも語られていました。

それに加えて好奇心旺盛だった彼が偶然出会った、赤い角の少女。周囲のコドモたちは次々消えていき、オトナたちは何も答えてくれない。そんな状況だったからこそ、せめて実験に苦しむあの少女は助けたい、と思ったのかもしれません。もちろん、見たこともない姿の彼女に対して好奇心もあったとは思いますが。

ヒロとゼロツー

ゼロツーを救うため、幽閉されていた部屋から助け出すヒロ。それにしても木に登ってガラスを叩き割るとは、こんな行動派だったんだなぁ。

そして、ゼロツーという名前もヒロが名付けたものだったことが判明。オトナたちもゼロツーと呼んでいたのは偶然か、それともゼロツー本人の思いなのか。

肌の色や角、血の色など、わかりやすいくらいにコドモたちとの差異を表現していますが、それにヒロが全く物怖じていないのもポイント。子供だから、というのもあるかもしれませんが、それ以上にヒロの好奇心旺盛な性格が幸いしたのかも。

13話感想(2)

まものと王子様

ゼロツーが大切にしていた絵本、「まものと王子様」。今までの本編では出てきていないかと思いますし、図書館でゼロツーが絵本を探していたことからも、今はゼロツーの元からは失われているのでしょうか。

内容はどうやら、まものの少女と王子様の悲恋話のようです。人間の国に迷い込んだまものの少女。一度はまものから人間になり王子様と結ばれたものの、結局は王子様のもとを去ることになる、という。

このお話は、アンデルセン童話の代表作とも言われる「人魚姫」をベースにしたものでしょうか。異なる部分はありますが、人間で非ざる少女の恋、魔女の力を借りて人間と成る、王子を手に掛けることで元の姿に戻れる、などの共通点があるのかと。まあ、お伽噺ではよくある設定なのかもしれませんが。

大きく異なるのは、「人魚姫」では結局王子と結ばれることはなく海の泡と化したのですが、「まものと王子様」では一度ふたりは結ばれています。また、「人魚姫」では王子の想い人である隣国の王女が登場しますが、「まものと王子様」はまものの少女と王子様の物語。

第三者的な登場人物を排除したことで、よりふたりの感情や関係性が分かりやすくなっており、ボーイ・ミーツ・ガール的ストーリーへの適用性が向上しているような気がします。

また、前回触れた「金枝篇」のお話も絡んでくるようですので、このあたりも理解しておいた方が考察にはいいのかもしれません。

そして物語は進む

そして、過去のゼロツーとの出会いを思い出したヒロ。当時の記憶は消去されていたようですが、やはり完全に記憶を消去ということは難しいようです。……そういえば、ミツルとの約束を覚えていなかったのも、この記憶の消去によるものだったのですかね。ミツルとの会話、ゼロツーとの脱走の直前だったようですし。

ところで、ゼロツーがヒロに対して言う「ダーリン」は、絵本の言葉をヒロが使ったものだったようです。「まものと王子様」では自らの意思で王子(ダーリン)のもとを離れた少女ですが、ゼロツーは自らダーリンを探し、「見つけた、僕のダーリン」へと繋がるのですね。

まとめ

物語も中盤を迎え、ストーリーもいい感じに進行してきました。今後は大きな山場を迎えそうですが、果たして彼らの行く先はどのような展開となるのでしょうか。

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