エクスペリエンスの"心霊ホラー"シリーズ3作目
過去感想も書きました「死印」「NG」に続く心霊ホラーシリーズの第3作目、「死嚙~シビトマギレ~」。こちらもプレイしましたので、過去作との繋がりを整理しつつ感想記事を書いてみようかと思います。
個人的には、シリーズの中で一番面白かったです。
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※ネタバレを含むのでご注意ください
過去作との繋がり
感想を書く前に、まずは過去作との関係性を整理。作中時系列は以下の感じです。
- 1997年夏(死印)
- 1997年秋(死印:雨の赤ずきん)
- 1997年秋(死嚙)
- 1999年夏(NG)
前作(死印)の少し後、NGまでは2年程度前になります。人形(メリイ)が引き起こした怪奇現象を生き延びた主人公でしたが、早くも次の怪異に遭遇することになります。少し不幸体質っぽくて可哀そう。
死印のキャラクターは本作にも多数登場しますので、基本的には死印をプレイしてから本作に臨むのがよいでしょう。
「死嚙~シビトマギレ~」感想
進化したシステム面
ゲームの進行は過去作と同様、探索パートと怪異対面パートを交互に進めることになります。
探索パートについては前作までのFPS探索から、サイドビュー視点での探索に変更となりました。丁寧なグラフィックで主人公や同行キャラがしっかりと描写されており、これは非常に好感触でした。特に女性陣のモーションはとても素敵。
一方で怪異と対面するパートは過去作と大きな違いはないのですが、相変わらず分かりにくい(多少理不尽?)正解があったりもするので、この辺りは賛否分かれるかもしれません。難易度的にはほどよいと思いますけどね。
日本的ホラー感が増したシナリオ
今回は日本の伝統ある高校が舞台ということもあり、特に後半は「和風ホラー」の色合いが強くなっています。かつて存在した呪われた村の風習……みたいな。
それ以外にも、「都市伝説」的なエピソードが多数盛り込まれており、各話のクオリティは高く仕上がっているように感じました。全体的に救いのない感じはしますけど、それはこのシリーズではよくあることですし。
また、物語の核心に迫る後半にはいわゆる推理パートもあるのですが……、それまでにヒントが散りばめられていたので初見突破した方も多いのかなと思います。
エンディング
詳細は割愛しますが、ノーマル/トゥルーエンディングともに、結構さらっと終わった印象がありました。もう少しエンディングに時間を割いて、諸々の描写を補ってほしかったかな、と。ノーマルのやるせなさ然り、トゥルーの大団円っぷり然り。
あと、エンディング条件が結構分かりにくい感じはしましたね……。
その他
ホラーに付き物のエロ・グロ描写について過去作と比較してみると、前者は過去作一かもしれません。そもそもメインとなる新キャラ2人とも可愛いですからね。仕方ないね。
後者については(過去作も大概過激だったのもあり)あまり変わらない程度、でしょうか。むしろそこまで激しい描写はなかったようにも思えます。
まとめ
エクスペリエンスの心霊ホラーシリーズも三作目となり、シナリオ的にもシステム的にも洗練されてきたように感じました。まだまだストーリー的には掘り下げれる点、残された謎などもありますので、今後も同シリーズが続いていくことを期待します。
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